【開催報告】「あなたの思いを今こそ形に!」クラウドファンディング・チャレンジ2015


3月7日(土)、新潟市のコワーキング・ラボこくじょう(新潟国際情報大学・新潟中央キャンパス内)で、クラウドファンディングのプラン作りを行うイベント、「クラウドファンディング・チャレンジ2015」が開催された。

主催は、クラウドファンディングサイト「FAAVO新潟」のオーナー「株式会社にこっと」で、同サイトのパートナー3社が協力した。


「クラウドファンディング」とは、インターネット上で不特定多数のクラウド(群衆)から資金調達を行うウェブサービスのことで、近年、企業の商品開発やNPO等の社会貢献活動のプロジェクトなどに広く活用が進んでいる。


本イベントでは、株式会社にこっとの北村氏、またFAAVO新潟で資金調達を達成したゲストからクラウドファンディングの概要を学んだ後、実際に参加者が協力して「思いを形にする」ワークショップを行った。


マーケティングに活用でき、潜在顧客にリーチできる!

冒頭、北村氏から、「クラウドファンディングの多くが寄付ではない」と説明、「寄付型」「投資型」「購入型」の3つがあり、特に「購入型」のサービスが多いという。

購入型の場合は、リターンと呼ばれる、資金提供者へのお返しが必要となり、プロジェクトで生まれる物品やサービス、また関連するものが望ましいとされる。


クラウドファンディングの市場は、2011年に約1200億円、2012年に約2700億円、2013年には約5000億円、そして2014年には約1兆円を超えたと言われている。日本の市場は、現段階で20億円未満であり、これからさらに伸びていくことが想定されるという。


また、北村氏は、お金を集める点だけでなく、「クラウドファンディングは、マーケティングに活用することができる。」と強調した。

特に、潜在顧客に商品の販売前からアプローチでき、声を聴くことができるため、ファンをつくっていくことも活用策として考えられるという。


自分の力だけではできないことが、できるようになった

続いて、FAAVO新潟で資金調達を達成した3人から、経験者としての苦労や成功のポイントを語ってもらった。


燕三条スタイルの小山雅由氏からは、「なんで、このプロジェクトをやりたいのかが大事。誰がハッピーになっていくのか。しっかり伝える必要があり、最初に巻き込むのは、FAAVO新潟のパートナー(またはオーナー)だ。」

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かなやんファームの佐藤可奈子氏からは、「顔の見えない誰かから集められる気がするが、まずは身内から。友人・知人たちから固めていく。そして、より広げていくためにはメディアの力が欠かせない。」

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のんぴーりサックスの渡邉麻希氏からは、「知識もなかったので、にこっとの北村さんにとても助けてもらった。外から意見をもらうことで、やろうとしていることを客観的に見られるようになった。自分の力だけではできないことができるようになった。」

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ファンディングプランを考え、アイデアをブラシュアップする

講師とゲストからの話を終えた後は、新潟NPO協会の石本の進行の下、半日かけて参加者が考えているアイデアを形にするワークショップを行った。


午前中は、参加者には、事前に自分が形にしたいアイデアを持ち寄ってもらい、「なぜあなたがやるのか」「具体的にどんなことをするのか」「どれくらいの金額を集めたいのか」といったクラウドファンディング掲載に不可欠な企画の要点を整理してもらい、参加者同士でフィードバックを行った。


午後からは、2人1組でインタビューを行い、アイデアの内容をより掘り下げ、その後は、ゲストたちがアドバイザーとして、アイデアをよりブラシュアップしていくサポートを行った。


途中、石本からはファンディングプランの作成について、「リターンの設計は、マーケティングとして捉えた方が良い。100万円を集めるのに、3千円を300人以上よりも、1万円を100人の方が楽。そうすると、1万円を出したいと思ってもらえるリターンを設計しないといけない。」「小山さんや佐藤さんの事例でみると、1万円を出した人の金額割合が最も多く、40%以上。一方で、森のようちえんの事例のように、30万円、50万円を設計して、確実に大口を支援してもらえることを想定しておく方法もある。」と説明。


また、「お金を出してくれる人は、誰なのか、その人たちとどのようなコミュニケーションを取るのかを考えるのも考えなければならない。SNSというオンライン上だけでなく、小山さんのようにオフラインの交流イベントを行っていくことも非常に大切だ。」と加えた。


最後に、各自のアイデアをプレゼンテーションしてもらい、イベントは終了した。



参加者アンケートからは、「掘り下げをしてもらったおかげで、自分のはっきりしない分が見えた。」「もっともらしい課題解決に「楽しさをプラスする」重要性に気づきました。」との声があった。



★新潟NPO協会は、「FAAVO新潟」のパートナー企業です。クラウドファンディングに挑戦してみたいアイデアがある方は、是非、ご相談ください。相談は無料です。

また、クラウドファンディングのセミナー・ワークショップの依頼も対応しています。


●ご相談・お問合せ

特定非営利活動法人 新潟NPO協会

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担当:石本