地球環境基金助成金説明会&セミナー

 2015年12月6日、ながおか市民協働センター第1協働ルームにて、「地球環境基金助成金説明会&セミナー」が開催された。主催は独立行政法人環境再生保全機構で、環境活動をしている市民・NPOなど18名が集まった。

 

 「地球環境基金」は、民間団体(NGO・NPO)による環境保全活動を幅広く支援(資金の助成等)を行うことを目的として、同機構が運営している。助成制度の説明会を全国で行っており、新潟での説明会は今回が初めてだった。



要望書はロジックから考えよう!

最初に同機構の佐藤氏から基金の制度説明があり、続けて、崎枝氏から申請書を書く際の注意点として、「伝わらない申請書の7つの理由」「伝わる申請書を書く5つのポイント」の紹介を行った。


それらを踏まえて、要望書の書き方について、参加者にワークをしてもらう時間を取った。


助成金の申請に際して、申請される多くのNPOが自分たちがやりたい活動を中心に書かれることが多く、助成を出す側との視点とずれてしまっている。


崎枝氏は、助成を出す側は活動の先の成果を見ていると言い、

(A)解決したい環境問題の課題

(B)課題を解決されたら実現するはずの望ましい姿、状況(アウトカム)

(C)どれくらいのレベルであればアウトカムが達成されたか実現量(アウトカム指標)

(D)アウトカムを達成するための作戦(活動計画)

(E)活動量(アウトプット)

の5点について、一貫したロジックが整理されていることが重要だという。


「上位目標」から考え出すことで、活動内容や活動量、そして活動の計画が適切なのかが見えてくるという。


そのためには、「理想はどうなってほしいか?」「何がどうなれば成功したと言えるか?」「どれくらいやるのか?」「やろうと思っていることは何か?」「なぜそれをやろうと思っているのか?」の5つの質問に答えられる必要がある。


参加者は説明を聞いた後、各自、自分が申請してみたい活動についてワークシートを埋める時間をとった。



審査員視点で、活動志向から成果志向に

ワークシートを埋めた後、 認定NPO法人新潟NPO協会の理事・石本の進行のもと、「成果志向の助成金活用ワークショップ」を体験してもらった。

 

いくつかの審査基準を基にして、参加者同士でシートの内容をプレゼンテーションしてもらい、聞き役の参加者たちで審査体験をした。

 

審査員役の参加者は採点とともに講評を行い、実際の審査員は要望書のどこをどの様に見ているのかを追体験することができたとの声があった。

 

石本からは、「今後多くの助成財団等は、活動の結果、社会や地域がどうよくなったのかの成果を求めるようになる。」

「それは、助成財団側にもミッションがあって、その達成のために、助成事業を行っている。」

「そして、成果を定義するだけでなく、成果をどう測るのかの指標も設計しなければならない。」

と話をした。

 

・平成27年度地球環境基金助成金募集のお知らせ<平成28年1月13日締切>

 http://www.erca.go.jp/jfge/subsidy/application/h28_info.html




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